ここ最近、公式戦が続いていたため、Ｂ戦としては7月25日以来の練習試合。

相手は初対戦となる新木戸ヤングミヤコシさん。お申込みありがとうございました。

 

この試合、内輪の理由ながら

“絶対に勝つ！”という想いを持って臨んだ試合。

3回に2点の先制を許すも、4回裏に２点を取り返し、勝負は後半へ。

 

６回表、この回からマウンドに上がったハヤテ、先頭はしっかり打ち取ったものの、

その後、相変わらずの制球難を露呈し四死球を連発、

さらに１つのエラーと２安打を浴び、打者一巡の４失点。

 

ハヤテの資質を覚醒させたいという思いはあれど、なかなか結果が出ない…

ハヤテだけではなく全員に言っていることだが、

自分に何が足りないのか？

足りない点を補うにはどうしたら良いのか？

成長や向上、目標実現のためには、

まずは自分で考え、それを実行してみる、コレが大事。

これができるようになるためには、精神的に成長することが重要。

いつまでも甘える子供ではダメ。

ココに気付かなければ、変わりようがないのも事実。

特に、古参メンバーのハヤテには、期待したい。

 

４点を失った裏の攻撃。冒頭に記した“絶対に勝つ！”という全員の思いが結実。

打者一巡をやり返し、一挙６得点で逆転！

 

ハイライトは４点を奪い、なおも連打のアオイ・リュウタを２・３塁に置き、

バッターはこの日の主役であり、

自身初めての一番・サードでスタメンとなったケイシン。

 

実はこの日、ケイシンが野菊野ファイターズに別れを告げる日。

試合前、その事実を他の子供たちに伝えた時、全員の顔が強ばった。

同時に「勝ってケイシンを送り出す」という使命を全員が負った。

 

その全員の思いが作り上げた最高のシチュエーション。

１アウト２・３塁、一打逆転の場面をケイシンに託す。

 

打席のケイシンは物凄く集中していた。

空振りも期待を抱かせるスイング。

声を限りに声援を送るベンチの仲間。

固唾を飲んで見守るママさん達。

とは言え、ここまで３打席凡退。そんなに上手くいくはずは…

 

快音と共に一二塁間を打球が抜けていった時、

野菊野ベンチは大爆発！

見事な逆転ライト前タイムリー!!!

 

結果はライトゴロだったため、

ベースを駆け抜けベンチに戻る途中からケイシンは号泣。

それを見た仲間もママさん達も涙。

監督の私も思わずケイシンを抱きしめ涙…

あまりにも劇的な一打に、

野球の神様の存在を感じずにはいられない経験。

 

この一打は、ケイシンの一年間の努力が凝縮されたもの。

そしてその努力は、自分の信念、思いを伴って、

初めて形に現れるもの。

努力だけでもダメだし、思いだけでもダメ。

 

自身の目標のために、今回、野菊野ファイターズを離れると決めたのは

他ならぬケイシン自身とのこと。

その決断の区切りを、

しっかり形にすることができたケイシンは、

本当に立派だと思う。

 

ケイシンには、チームでの経験を、次の目標実現に役立てて欲しいと強く願う。